G正捕手問題は激化「小林より1枚半上」の炭谷も安泰ならず
9日に25日ぶりの復帰登板を果たした巨人のエース菅野。白星に導いたのは、これまでの相棒の小林誠司(30)ではなく、FA加入1年目の炭谷銀仁朗(31)だった。
初めてコンビを組ませた原監督は「リード面において銀ちゃんの方が1枚半上回っている」と話した。
巨人の正捕手争いは小林が37試合で打率.259、炭谷は24試合で同.250。開幕当初は捕手を務めていた大城が、打力を生かすため最近は一塁へ回っており、しばらく小林、炭谷の併用が続いていた。しかし、原監督が「1枚半上」と言っている以上、菅野と小林のコンビは解消され、今後は炭谷の出場機会が増えそうだ。
が、その炭谷でさえ安泰ではないのが巨人である。このオフ、目玉捕手がFA戦線に躍り出る。広島のリーグ3連覇を支えた今季打率.287の打てる捕手・会沢翼(31)のことだ。
■小林の居場所がなくなりつつ…
5月に国内FA権を取得した際、鈴木球団本部長は「大事な選手。ウチの柱。この年代は優勝に導いてくれた。これからも正捕手としてやってもらいたい。(残留すれば)10年以上、正捕手は安泰。40歳(過ぎ)までやってもらいたい」と全力で引き留めると強調していた。しかし、巨人は昨オフの丸に続き、宿敵の扇の要の動向を注視している。