八村塁の強みと弱み バスケ男子日本代表前監督が明かす

公開日: 更新日:

「当時から実力は抜きんでていましたが、ゴンザガ大に進学して、自分と同じぐらいの背丈で、パワーもある選手らと対戦したことでコンタクトプレーにも強くなった。八村はインサイド(ゴール下やその周辺)で相手を抑え込みながらシュートを決め、アウトサイド(ゴールのリングから離れたエリア)からのショットの精度も高い。さらにドライブ(ドリブルで攻め込むこと)もできて、フィニッシュまで持ち込める。なおかつ、バックコート(自陣)からボール運びまでできる選手は、いない。八村のような選手がいるチームは多彩な試合運びができます」

■ディフェンスでは我慢も必要

 12日のニュージーランド戦では、第1クオーター(Q)、第2Q、第4Qの序盤にシュートを決めて、日本に攻撃の主導権をもたらした。長谷川氏は攻撃では十分な活躍であるとし、次はさらなるレベルの高い相手への防御に着目する。

「高さがあってコンタクトの強い選手を相手にしたディフェンスでは十分に注意すべきです。ファウルを繰り返せば(5回で退場)、日本チームにとって絶対的な攻撃力を欠くことになる。八村のプレー時間を確保するためにも、序盤のディフェンスでは状況によっては『1ゴールは仕方ない』と割り切ることも必要でしょう」

 W杯1次ラウンドで世界48位の日本は、同1位米国、同17位トルコ、同24位チェコと同組。八村は手ごわい相手にディフェンス力が問われそうだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  2. 2

    旧ジャニーズ“復活”で女帝復権か…米国でスルー状態のTravis Japanを日本メディアが一斉ヨイショの裏

  3. 3

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで

  4. 4

    巨人、阪神などライバル球団が警戒…筒香嘉智に復活気配、球際の弱さからの脱却

  5. 5

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  1. 6

    甲斐拓也だけじゃない!補強に目の色変えた阿部巨人が狙うソフトバンク「Cランク」右腕の名前

  2. 7

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  3. 8

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  4. 9

    番長・三浦監督の正体《サラリーマン、公務員の鑑のような人格》…阪神FA移籍せず残留の真意、堅実かつ誠実

  5. 10

    カトパン夫の2代目社長は令和の“買収王”? 食品スーパー「ロピア」の強みと盲点