山本昌氏が再生に意欲も…虎・藤浪に聞く耳持たずの“前科”
「僕が一番大事にしてきたものをわかってもらいたいと考えた。それがキャッチボール。ボールを正しく握って正しい回転で投げる。キャッチボールの延長にブルペン、マウンドがある。せめて阪神の投手だけは大事にしようぜと。一軍投手の18人中、17人はわかってくれたと思う。1人だけわからなかった投手がいたかな。それは誰か? 藤浪。あの子はいい意味で自分を持っている。ただ、聞く耳を持たない。キャッチボールはやるけど、あくまで自己流。いずれわかってくれると思っているから必要以上に言わず、好きなようにやらせました」
■誰もが復活を望むが…
藤浪は高卒3年目だったその15年に14勝7敗とキャリアハイとなる成績を挙げて以降、勝ち星は7勝、3勝、5勝と下降線をたどり、今季はついに一軍未勝利に終わった。死球を連発する深刻な制球難もあるいは、雑なキャッチボールに起因するのかもしれない。阪神の一軍のコーチも二軍のコーチも手を焼いている状態だというから、山本昌臨時コーチの指導が藤浪の耳に届くかどうか。