ブルージェイズ山口は厳しい契約 出来高稼ぐなら先発のみ

公開日: 更新日:

 ブルージェイズ入団が決まった山口俊(32)の契約の詳細が明らかになった。

 2年契約で年俸総額は635万ドル(約6億9900万円)。出来高(1年分の満額で140万ドル=約1億5400万円)も含めれば、最大915万ドル(約10億円)になる。

 出来高は投球回数ごとに細かく設定され、70回から120回まで10イニングごとに10万ドル(約1100万円)ずつ加算。130回以降はイニングを追うごとに加算される額が増え、170回なら25万ドル(約2750万円)がプラスされる。

 メジャーの先発投手はエース級なら200イニングがノルマだ。昨季、ブルージェイズの先発陣で200イニングに到達したのは皆無で、チームトップタイの6勝(9敗)をマークした新人右腕ソーントンの154回3分の1が最多だった。投手陣が崩壊状態のブ軍で、170イニングを投げればエース級と認められるとはいえ、山口の日本での実績を見る限りでは厳しい。

 メジャーに移籍した先発投手の多くは日本で200イニングに達した経験を持つ。山口は本格的に先発に転向した14年以降、200イニングはおろか、昨季の170イニングが最多だ。昨季は四球(60)、死球(13)ともリーグワーストだったこともあって球数がかさみ、6回以上を投げた21試合はいずれも100球を超えた。通算116試合に先発しながら、完封は極端に少なく、わずか7試合。最多勝だった昨季は一試合もなかった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  2. 2

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  5. 5

    佐々木朗希が患う「インピンジメント症候群」とは? 専門家は手術の可能性にまで言及

  1. 6

    巨人「松井秀喜の後継者+左キラー」↔ソフトB「二軍の帝王」…電撃トレードで得したのはどっち?

  2. 7

    巨人のW懸案「ポスト岡本和真&坂本勇人」を一気に解決する2つの原石 ともにパワーは超メジャー級

  3. 8

    ドジャース大谷翔平 驚異の「死球ゼロ」に3つの理由…12本塁打以上でただひとり

  4. 9

    佐々木朗希「限界説」早くも浮上…案の定離脱、解説者まで《中5日では投げさせられない》と辛辣

  5. 10

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    僕の理想の指導者は岡田彰布さん…「野村監督になんと言われようと絶対に一軍に上げたる!」

  4. 4

    永野芽郁は大河とラジオは先手を打つように辞退したが…今のところ「謹慎」の発表がない理由

  5. 5

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  1. 6

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  2. 7

    威圧的指導に選手反発、脱走者まで…新体操強化本部長パワハラ指導の根源はロシア依存

  3. 8

    ガーシー氏“暴露”…元アイドルらが王族らに買われる闇オーディション「サウジ案件」を業界人語る

  4. 9

    綱とり大の里の変貌ぶりに周囲もビックリ!歴代最速、所要13場所での横綱昇進が見えてきた

  5. 10

    内野聖陽が見せる父親の背中…15年ぶり主演ドラマ「PJ」は《パワハラ》《愛情》《ホームドラマ》の「ちゃんぽん」だ