専門家が仰天指南 アスリート「体毛ツルツル」のメリット

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陸上選手は髪形がマッチするかも非常に重要

 意見が真っ二つに分かれたところで、流体工学の専門家、東京理科大学工学部機械工学科の山本誠教授はこう話す。

「これは水泳と陸上の両方に言えることなのですが、物体の表面の凹凸が少ない方がもちろん抵抗は小さくなります。水泳選手が剃毛することには科学的にメリットがあるんです。だから陸上短距離競技において空気抵抗を軽減できる理想の髪形はスキンヘッドかオールバックでしょう。あるいは“はく離”という、空気が頭の後方に抜けていくときに起こる現象を考慮して、後頭部だけをツルツルに剃り上げるという手もあります(笑い)。ゴルフボールが表面の凸凹によって空気抵抗を減らすのと同じ原理ですよ。ですが、そうは言っても走る姿勢やスピードにも左右されることなので、そこに髪形がマッチするかも非常に重要です。確実に速くなると断言するのは難しいですね。流体工学的に言うのであれば、スピードスケートの選手のように、頭がすっぽり隠れる体に密着したピチピチの服を着用するのが一番良いかと思います」

 ここ数日、「厚底シューズ」が世間を騒がせている。記録が大幅に伸びるという理由で、世界のマラソン界だけでなく、国内では駅伝や市民ランナーの間でも急速に普及。シューズの構造を問題視した世界陸連は調査を開始、今月中にも禁止になるとの臆測が飛び交っている。だが、使用禁止になっても、ならなくても、日本の五輪代表には何ら影響することはない。例えば男子マラソンの日本記録は大迫傑の2時間5分50秒(18年シカゴ)。ケニア、エチオピアには、2時間5分を切る選手はゴロゴロいる。条件が同じならかなう相手ではない。

 ちなみに日本陸上競技連盟の服装規定の項目に「かぶり物」の規定はない。厚底シューズがダメなら、それこそスピードスケートのようなウエアを着用したり、体毛や頭髪を剃ってみてはどうか。

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