広島につきまとう5番問題 4番誠也がチーム1号弾もその後が
広島は14日、ロッテと今季初の対外試合を行い、4番の鈴木誠也(25)が唐川からバックスクリーン左横へソロ本塁打を放った。
初の実戦形式だった5日のシート打撃でも、右中間スタンドへ一発。視察中の他球団スコアラーは、タメ息を漏らすしかない。
「完全に何かをつかんだというか、突き抜けた。しかもセンターから逆方向へブチ込んでくる。どこへ投げても打たれる感じ。三冠王を取っても驚かない」
4番は早くも無双状態。広島の問題はその後の5番である。この日は長野が入ったものの、2打数無安打。昨季は松山、西川らが鈴木の「後打順」を務めたが、大将が孤立する場面が目立った。当然、他球団は「誠也と勝負しなければいいんです。後ろの打者が2割台なら、はっきり言って誠也は全打席敬遠でもいい。それくらい1人だけ突出しています」と明かす。
「昨年は巨人が主に2番・坂本、3番・丸の打順で、坂本が40本塁打をマークするなど打ちまくったでしょう。後ろに好打者の丸がいることで、四球で歩かせたくない投手は、坂本と勝負しなければいけないと焦る。結果として、勝負球が甘くなるという相乗効果が大きかった。誠也にもそんな相棒が必要です」(球界関係者)