開幕延期のプロ野球“行くも引くも地獄” 損害は100億円規模

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 日程消化、選手への影響を考えれば、斉藤コミッショナーが目指すとした「4月中の開幕」でも遅いくらい。その目安にしても、ウイルスの感染状況に左右される。極めて流動的で不透明だ。

 日程消化を優先して4月中の開幕を“強行”したとしても、その時点で数万人もの観客を入れての開催にはストップがかかるかもしれない。ペナントレースの無観客開催について、斉藤コミッショナーは「個人的な感覚で言うと、最後の最後の選択。ほとんどあり得ない選択ではないかと思っています」と話した。ない、と断言できない状況なのだ。

■1試合の入場収入1億2400万円

 昨年の例で言えば、セの1試合の平均観客数は3万4655人、パは2万7202人。セ・パの平均は約3万1000人となる。チケットの平均単価を4000円と仮定すれば、無観客試合による1試合の損害はチケット収入だけで、1億2400万円になる計算だ。10試合の無観客で12億円超、20試合で24億円超、1球団10試合の計120試合なら144億円超と球界全体の損害は雪だるま式に増えていく。これに球場内のグッズや飲食の物販売り上げを含めれば、球団によってはさらに大きな損失を被ることになる。

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