著者のコラム一覧
山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

阪神MBS砲の陰に隠れた「和製大砲候補」大山悠輔への期待

公開日: 更新日:

 阪神タイガースは相変わらず不思議なチームである。今季は開幕から打線が絶不調で、12試合消化の時点で2勝10敗の最下位(チーム打率、得点ともに最下位)に低迷したときは早くも矢野監督の休養説が飛び交うなど、恒例のゴタゴタが始まったかに思えたが、先週末は2連勝。しかも、渦中の極貧打線が珍しく機能しての勝利だった。

 特に注目されているのはマルテ、ボーア、サンズの外国人トリオ、通称・MBS砲だろう。この3人の「打つ打たない問題」は開幕からファンを相当ヤキモキさせていたが、ここにきてようやくエンジンがかかってきた。期待された本塁打は3人仲良く2本ずつの計6本。パ・リーグにはその数字を一人で稼いでいる打者がいるくらいだから、物足りないことには変わりないが、3人で優良外国人大砲1人分だと思えば悪くはない。ここ数年の阪神はあまりに長打力が不足していたから、こんな程度でも打線が重量化した気がする。

■5日の広島戦は4番スタメンで本塁打

 打線の重量化という意味では、このMBS砲の陰に隠れて、阪神では希少な和製大砲候補・大山悠輔にようやく本塁打が出だしたこと(先週末に2試合連発)のほうがはるかに意義深い。今季の大山は開幕からサードのポジションをマルテに奪われ、スタメンを外れることが多かったが、そのマルテの故障によって出番が増えると、しっかり結果を残したわけだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    大谷の今季投手復帰に暗雲か…ドジャース指揮官が本音ポロリ「我々は彼がDHしかできなくてもいい球団」

  2. 2

    センバツVで復活!「横浜高校ブランド」の正体 指導体制は「大阪桐蔭以上」と関係者

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希の肩肘悪化いよいよ加速…2試合連続KOで米メディア一転酷評、球速6キロ減の裏側

  4. 4

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  5. 5

    阪神・佐藤輝明「打順降格・スタメン落ち」のXデー…藤川監督は「チャンスを与えても見切りが早い」

  1. 6

    PL学園から青学大へのスポ薦「まさかの不合格」の裏に井口資仁の存在…入学できると信じていたが

  2. 7

    ソフトB近藤健介離脱で迫られる「取扱注意」ベテラン2人の起用法…小久保監督は若手育成「撤回宣言」

  3. 8

    巨人・坂本勇人2.4億円申告漏れ「けつあな確定申告」トレンド入り…醜聞連発でいよいよ監督手形に致命傷

  4. 9

    新庄監督のガマンが日本ハムの命運握る…昨季の快進撃呼んだ「コーチに采配丸投げ」継続中

  5. 10

    「負けろ」と願った自分を恥じたほどチームは “打倒キューバ” で一丸、完全燃焼できた

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に