低迷続く中日 根尾&石川ら有望若手の積極登用が浮上の鍵
中日は4日、2018年ドラフト1位の根尾昂(20)が今季初めて一軍昇格、同日のDeNA戦に1番・右翼でプロ初スタメン出場した。3打数無安打と結果は残せなかったものの、与田監督はこのまま一軍で使い続けたらどうか。
開幕前、野手はほぼポジションが固定され、根尾ら若手が入る余地はないと言われていた。しかし、いざ蓋を開けてみれば大島、ビシエド、京田を除き、レギュラークラスの野手は故障や不調に苦しんでいる。レギュラーを突き上げるべき中堅クラスも、目立つのは助っ人捕手のA・マルティネスくらい。
今季は40試合を消化して、首位巨人とは9ゲーム差。現有戦力では勝てないのだ。与田監督の“迷采配”がアレコレ言われることもあるが、それを差し引いても上位球団との実力差は大きく、根尾のような将来有望な若手が台頭してこない限り、来季以降も浮上の目はないのではないか。
幸いにも近年はドラフトでのクジ運が良く、一昨年の根尾に続き、昨年は石川昂弥(19=東邦)を3球団競合の末に獲得。その石川にしても今季は一軍で14試合に出場、36打数8安打の打率・222と数字は目立たないが、好素材であるのは誰しもが認めるところだ。7月30日の広島戦でプロ初安打を放った高卒ドラフト5位の岡林勇希(18=菰野)、根尾と同期の高卒2年目捕手・石橋康太(19=関東一)らも首脳陣の評価は高い。
何より与田監督は自分自身の手で根尾や石川を引き当てている。多少の失敗には目をつむり、使い続けても、誰も文句は言えないだろう。