阪神藤浪を殺す梅野の怯懦 巨人相手に5回まで1失点も3連敗
阪神先発・藤浪晋太郎(26)が突如、崩れた。2年ぶりの勝利を狙い、5日の巨人戦で今季3度目の先発。最速157キロの直球を軸に五回まで強力巨人打線をわずか1安打に抑えていたが、六回に暗転した。
先頭の戸郷が放った高いバウンドのゴロを藤浪が痛恨の失策。坂本に右前打でつながれ、2死一、三塁のピンチを招くと、4番・岡本に右翼フェンス直撃の2点適時打を浴びた。この回3失点。結局、8回4安打4失点で3連敗となった。
巨人OBで元投手コーチの高橋善正氏(評論家)は「もったいないですね」とこう言った。
「今季3試合目ですが、左打者の時にシュート気味に抜ける球が多い。それを見ている右打者は当然怖い。ただでさえ右打者はぶつけられるイメージがあるでしょう。坂本も岡本も2打席目までは腰が引け気味でタイミングが合っていなかった。ただ、捕手・梅野の構えを見ていると、右打者の時は、ほぼ外角一辺倒。六回に坂本、岡本に痛打されたのは、いずれもアウトコースでした。完全に読まれていましたね。しっかり内角を突かないと、この2人は球の勢いだけで抑えられる打者ではありません」