阪神藤浪を殺す梅野の怯懦 巨人相手に5回まで1失点も3連敗
前回登板したヤクルト戦で、唯一スタメンだった右打者の西田に対しても、藤浪は一球も内角に投げていなかった。
「そういうデータは坂本と岡本の頭に入っていたでしょうね。岡本の適時打は初球の157キロを思い切り踏み込んでライトへ流し打ったもの。まるで、勝負どころでは右打者のインコースには投げられないと見透かしていたかのようでした。それが藤浪のトラウマかイップスだとしても、そこを避けたままでは、選手生命が終わってしまう。捕手の梅野まで右打者への死球を怖がって外一辺倒の配球をしていては、結果的に藤浪に勝ちはついてきません」(高橋氏)
独走態勢を築きつつある敵将・巨人の原監督は「安定感がありましたね。非常に手ごわい投手が戻ってきたなという感じ」と藤浪を称したが、リップサービスの意味合いが強いかもしれない。
剛速球の死球を怖がったのは、巨人打線より藤浪と梅野だったという皮肉。「右打者への内角」を克服しない限り、いくら好投を続けても、宿敵巨人は永遠に倒せない。