再燃する矢野降ろし…岡田氏再登板を後押しする阪神の忖度

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参加者が矢野監督を批判

 親会社の阪神電鉄と球団は、矢野監督を守ることに必死で、揚塩社長に責任を取らせて幕引きを図ろうとしているが、阪神OBは「藤原オーナーとて、矢野監督をかばうにも限度がある」と、こう続ける。

「仮に矢野監督が優勝するなど卓越した手腕を発揮しているならまだしも開幕直後に2勝10敗と低迷した際には、親会社の電鉄本社内で後任候補の名前が挙がったくらい。度重なるゴタゴタで矢野監督に対するファンの支持も揺らぐ中、前年(69勝68敗6分けの貯金1で3位)の成績を下回り、Bクラスで終わるようなことがあれば一層、矢野批判は増す。藤原オーナーは2018年、チームが最下位に低迷し、新たに3年契約を結んだ1年目の金本監督を解任している。阪神の監督の任期はあってないようなもの。監督交代へと舵を切る可能性は十分にあります」

 実際、矢野監督の手腕を疑問視する声は、ゴタゴタが続く阪神を「けじめが必要」と一喝した阪急阪神ホールディングス(HD)トップの角会長兼CEOの耳にも入っているという。関西の事情通の話。

「7月31日、角会長は財界人や有識者を招待し、甲子園で行われた阪神対DeNA戦を観戦。試合は、梅野の先制3ランで有利に進めながら、継投失敗などもあり、引き分けに終わった。後日、角会長は甲子園に招待した人たちとともにゴルフをしています。そのラウンド中、信頼を寄せる参加者から『矢野さんの采配はどうなってますのや』と、現状を嘆く声を聞いたそうです」

 そんな折に、チームはゴタゴタが続き、矢野監督自ら、会食騒動を起こした。角会長はスポーツ紙の取材に「矢野監督の責任は不問」と答えたものの、阪急の企業体質は非常にシビアだという。コロナ禍における矢野監督の行動は、いくら球団が許可をしていたとはいっても、褒められたものではない。マイナス評価は避けられないだろう。

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