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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

サイン盗みの2人が復権 MLB「厳罰」や「永久追放」の実態

公開日: 更新日:

 先月末、アストロズのサイン盗みスキャンダルの主犯であるアレックス・コーラ元ベンチコーチ(後にレッドソックス監督)が1シーズンの出場停止が解け、わずか10カ月でレッドソックスの監督に返り咲いた。

 同様にサイン盗みを黙認して出場停止になっていたA・J・ヒンチ前アストロズ監督もタイガースの監督に就任。厳罰を受けるべきワル2人がコロナ禍のドサクサにまぎれて復権を果たしてしまった。

 メジャーリーグではペナルティーを受けた者がうまく立ち回って、いつの間にか免罪符を与えられ復権するケースが少なくない。

■賭博や薬物はタブー領域も

 1990年、ヤンキースのジョージ・スタインブレナー・オーナーは賭博常習者に4万ドルを渡して主砲ウィンフィールドのあら探しをさせたことがバレて永久追放処分を受けた。しかしオーナー仲間だったバド・セリグがコミッショナーに就任すると永久追放はあっさり解除され、3年間野球界から締め出されただけで復権した。

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