エンゼルスは育成に舵…新GMが大谷の「二刀流」を見切る日
「彼は投打ともできるし、才能あふれるプレーを見るのを待ち切れない」
こう言ったのはエンゼルスの新たなGMに就任したペリー・ミナシアン(40)。「彼」とは大谷翔平(26)のことだ。新GMの発言を受けてスポーツマスコミは「大谷の二刀流に追い風」と騒いでいるが、本当に「追い風」か。
エンゼルスは前GMのビリー・エプラーを解任後、カルピーノ球団社長が来季も大谷の二刀流を継続させると明言している。仮にミナシアンGMが大谷の二刀流に反対だとしても、球団社長の発言をいきなりひっくり返すはずがない。
ミナシアンGMは2003年から、レンジャーズのスカウト。09年にブルージェイズへ移籍、17年からブレーブスのアンソポロスGMの下でGM補佐を務めていた。
「ミナシアンGMはドラフトや選手育成に定評のある人物。エンゼルスが補強より生え抜きの選手育成に舵を切ったということです。これまでのチーム方針を見直したわけで、選手の能力の評価や勝つことに関してはいよいよシビアになります」と、野球文化学会会長で名城大准教授の鈴村裕輔氏はこう続ける。