著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

TJ手術効果は球団で大差が…絶望的なのは大谷のエンゼルス

公開日: 更新日:

 メジャーリーグでは、トミー・ジョン(TJ)手術の効果が球団によって極端に差がある。

 メディカルスタッフのリハビリ技術に大きな差があるからだ。医療部門が優れたチームは復帰後、球速が増して好成績を出す投手が多くなるため、同手術の効果が見込めるが、リハビリ技術の低いチームは手術前のレベルに戻らないケースが増えるため、大きなマイナス要因になる。

 メジャー30球団の中でTJ手術の恩恵を最も受けているのはパドレスである。パ軍は、昨年まで低レベルだった先発陣が、今季はTJ手術経験者3人(ラメット、パダック、リチャーズ)がローテ入りして大活躍。チームの先発防御率はナ・リーグ2位の3・46で、投手王国の様相を呈している。

 TJ手術経験者のうち、特に活躍が目立ったのは右腕のラメット。一昨年、同手術を受けた後、リハビリが功を奏して復帰後に大化け。今季は開幕からローテ入りして防御率2・09をマークし、術後2年でエースにのし上がった。エンゼルスの元エースだったリチャーズは、2018年7月に同手術を受けたことで評価を下げ、エ軍に見限られた。リハビリに自信を持つパドレスが2年契約で獲得し、1年目はリハビリに充てて球威が戻るのを待った結果、今季見事に復活した。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末