海外観断念で73億円パーなのに 五輪「神アプリ」開発続行

公開日: 更新日:

■内閣官房は必要性強調

 契約書・仕様書を見ると、海外からの観客80万人、アスリート等大会関係者40万人の利用を想定。ダウンロードするとワクチンも検査も免除になる“神アプリ”として話題になった。海外客の受け入れ見送りなら、巨額の税金をつぎ込んだ神アプリも不要ではないか。

「まだ何も正式に決まっていないので、予定通り開発中です。海外から観客が来られなくても、大会が行われれば選手やスタッフは来日します。その数も減る可能性はありますが、ゼロになるわけではない。『オリ観アプリ』はビザや検疫の必要書類登録、入国する際の手続き、滞在期間中の健康状態など一括で管理できるので、COCOAとはまったく機能が異なります」(内閣官房IT総合戦略室)

 必要性を強調するが、73億円も投じて、いったい何人が利用するのか。海外客断念なら、観光ボランティアも需要を失う。観光業界や飲食業界、スポンサー企業もアテ外れだ。多くの国民は、さっさと五輪の中止を決め、その予算をコロナ対策に集中させることを望んでいる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ吉井監督が佐々木朗希、ローテ再編構想を語る「今となっては彼に思うところはないけども…」

  2. 2

    20代女子の「ホテル暮らし」1年間の支出報告…賃貸の家賃と比較してどうなった?

  3. 3

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 4

    「フジ日枝案件」と物議、小池都知事肝いりの巨大噴水が“汚水”散布危機…大腸菌数が基準の最大27倍!

  5. 5

    “ホテル暮らし歴半年”20代女子はどう断捨離した? 家財道具はスーツケース2個分

  1. 6

    「ホテルで1人暮らし」意外なルールとトラブル 部屋に彼氏が遊びに来てもOKなの?

  2. 7

    TKO木下隆行が性加害を正式謝罪も…“ペットボトルキャラで復活”を後押ししてきたテレビ局の異常

  3. 8

    「高額療養費」負担引き上げ、患者の“治療諦め”で医療費2270億円削減…厚労省のトンデモ試算にSNS大炎上

  4. 9

    フジテレビに「女優を預けられない」大手プロが出演拒否…中居正広の女性トラブルで“蜜月関係”終わりの動き

  5. 10

    松たか子と"18歳差共演"SixTONES松村北斗の評価爆騰がり 映画『ファーストキス 1ST KISS』興収14億円予想のヒット