海外観断念で73億円パーなのに 五輪「神アプリ」開発続行

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■内閣官房は必要性強調

 契約書・仕様書を見ると、海外からの観客80万人、アスリート等大会関係者40万人の利用を想定。ダウンロードするとワクチンも検査も免除になる“神アプリ”として話題になった。海外客の受け入れ見送りなら、巨額の税金をつぎ込んだ神アプリも不要ではないか。

「まだ何も正式に決まっていないので、予定通り開発中です。海外から観客が来られなくても、大会が行われれば選手やスタッフは来日します。その数も減る可能性はありますが、ゼロになるわけではない。『オリ観アプリ』はビザや検疫の必要書類登録、入国する際の手続き、滞在期間中の健康状態など一括で管理できるので、COCOAとはまったく機能が異なります」(内閣官房IT総合戦略室)

 必要性を強調するが、73億円も投じて、いったい何人が利用するのか。海外客断念なら、観光ボランティアも需要を失う。観光業界や飲食業界、スポンサー企業もアテ外れだ。多くの国民は、さっさと五輪の中止を決め、その予算をコロナ対策に集中させることを望んでいる。

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