著者のコラム一覧
後藤逸郎ジャーナリスト

1965年生まれ。毎日新聞大阪経済部次長、東京本社特別報道グループ編集委員などを経て現職。著書に「オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側」(文春新書)。

都の感染対策の実情 11万人のボランティアにも感染リスク

公開日: 更新日:

 東京オリンピック・パラリンピック大会のおざなりな新型コロナウイルス感染対策は、訪日外国人や選手、スタッフ向けだけではない。ボランティアもまたリスクにさらされる。

 ボランティアは約11万人。内訳は組織委員会が募集した大会ボランティア約8万人、東京都が募集した都市ボランティア約3万人だ。このボランティアの感染対策で最大の欠陥は、外部との接触を断つ「バブル」が全くないことだ。

 米プロバスケットボール(NBA)や全豪オープンテニスなどで採用された「バブル」は、検査で陰性の選手や審判らを1カ所に完全隔離し、感染を防ぐ仕組み。

 国際オリンピック委員会(IOC)や組織委は、選手やスタッフを選手村に集め、不必要な外出を制限することで、感染対策と主張している。だが、毎日のPCR検査もないため、選手村は「バブル」もどきに過ぎない。

 だが、ボランティアはそれすらない。そもそも宿泊場所を自前で用意するため1カ所に泊まって外部から隔離するという概念が存在しないのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  2. 2

    永野芽郁は映画「かくかくしかじか」に続きNHK大河「豊臣兄弟!」に強行出演へ

  3. 3

    永野芽郁&田中圭の“不倫LINE”はどこから流出したか? サイバーセキュリティーの専門家が分析

  4. 4

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  5. 5

    オリオールズ菅野智之 トレードでドジャースorカブス入りに現実味…日本人投手欠く両球団が争奪戦へ

  1. 6

    阿部巨人が企む「トレードもう一丁!」…パ野手の候補は6人、多少問題児でも厭わず

  2. 7

    乃木坂46では癒やし系…五百城茉央の魅力は、切れ味と温かさ共存していること

  3. 8

    初日から無傷の6連勝!伯桜鵬の実力を底上げした「宮城野部屋閉鎖」の恩恵

  4. 9

    新潟県十日町市の“限界集落”に移住したドイツ人建築デザイナーが起こした奇跡

  5. 10

    トランプ大統領“暗殺”に動き出すのか…米FBI元長官「呼びかけ」の波紋