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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

今季は打線好調の一方で…阪神が抱える「先発不足」の不安

公開日: 更新日:

■岩貞の再転向は魅力

 その安定した投手力なのだが、先発陣はエースの西勇輝の他に秋山拓巳青柳晃洋がいる。この3人に復活を期す藤浪晋太郎と来日2年目の外国人・ガンケルを加えて5人。新加入のベテラン左腕・チェンの調子が良くないことと、同じく左の高橋遥人の離脱は痛いものの、その穴を埋める投手はいくらでもいる。

 いや、待てよ。よく考えたら、穴を埋める先発なんていないんじゃないか。報道などで先発候補に挙げられている他の投手は2年目の西純矢及川雅貴、3年目の斎藤友貴哉、ルーキーの伊藤将司、ベテラン左腕の岩田稔。みんな計算できるわけじゃない。特にチェンと高橋が厳しいなら、左が一枚もいなくなる。

 それなら今はリリーフに回っている元ドラフト1位左腕・岩貞祐太はどうなんだろう。昨年、岩崎優の故障などが原因でリリーフに転向した岩貞だが、それまではずっと先発だったし、16年には2ケタ勝利も記録。年齢もまだ29歳と若い。先述した岩崎もすでに復帰しており、相変わらずの安定感を維持している。

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