J3最年長得点記録!FC今治MF橋本英郎「山あり谷あり」人生
その橋本は大阪市立大に通いながらガンバの練習生となり、徐々に頭角を現してきた苦労人。10代の頃、高校選手権のスターだった中村俊輔や遠藤とは全く異なる経歴の持ち主だ。
特に大きな存在だったのが、2002年日韓W杯で一世を風靡した稲本潤一(相模原)だ。
ガンバユースの同期でポジションも同じ。20歳前後の頃は、遠くかけ離れた存在だったという。
「イナが僕のプロ基準。あの領域に達しないと通用しないんだとずっと思いながら若かりし日々を過ごしていました」と述懐する。
その後、ガンバ黄金期の主力となり、2007~2009年には日本代表入り。30代もコツコツとキャリアを積み重ねて40代になった今、華々しかった同世代を超えたと言っても過言ではない状況だ。
人生は山あり谷あり。
スタートは遅くても、後から巻き返せるということを橋本は身を持って示してくれている。
「常々『今年ダメならクビになる』という危機感を持ち続けて今に至った感じです」と苦笑する彼は根っからのサッカー好き。体が動き、契約を交わせる限り、現役にこだわり続ける覚悟だ。