渋野日向子は今「スイング改造の壁」に当たっている
さらに経験不足から自分が信じられない時もありますが、そんな迷いながらのゴルフからも初勝利によって卒業できます。
■若手にはベテランの技術以上の思い切りがある
プロは誰でも最後の一打に迷います。プロテストに受かるか、予選を通るか、そして勝つことができるか、の一打です。状況はさまざまですが、その一打の壁を乗り越えなければ栄冠をつかむことはできません。
男子ツアーは技術があればベテランプロでもスコアを出せます。しかし若いプロには飛距離があって、思い切りの良さはベテランの技術以上のものを引き出します。
片岡の優勝は同世代への影響も大きく、これから男子ツアーが楽しみになってきました。
海外では小平智が「ウェルズ・ファーゴ選手権」で好プレーを見せました。最終日はオーバーパーで残念でしたが、11位となり、ようやくモヤモヤが吹っ切れたはずです。プロは浮き沈みがあって、好調な時は長続きしません。悪くなった時にどう立て直すのか、苦しい時期もありますがそれも財産になります。ポイントランクは160位まで上がり、シード圏の125位が見えてきました。いいイメージが出て、勢いに乗って欲しいものです。