完全否定から一転 日本選手団のワクチン優先接種をJOC強行

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 アスリートが接種するワクチンは、IOCがアスリート用に提供するため、菅政権は「政府がファイザーと契約している枠とは別のもの」と、“別枠”を強調しているが、なかなかワクチン接種の予約が取れない高齢者が、「アスリートに接種する暇があったら、チームドクターには高齢者に打って欲しい」という気持ちを強めてもおかしくない。

 最悪なのは、国民のオリンピック嫌いが強まるだけでなく、特別扱いされるアスリートに批判の矛先が向きかねないことだ。東京五輪関連の著書がある作家の本間龍氏がこう言う。

「政府にしろ、JOCにしろ、情報発信が本当に稚拙です。海外選手の不安を考慮したら、日本選手団の優先接種は仕方ないでしょう。2500人という数字も目くじらを立てるほどじゃない。でも、一度、否定しながら、国民に説明もなく、強行するのは最悪です。これではアスリートが悪者になりかねない。本当は、丸川大臣が国民に頭を下げて理解を得るべきなのに、説明もしないのだからどうかしています」

 アスリートが悪役になる前に、五輪中止を決めるべきだ。

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