大谷は疲労困憊…5.29“リアル二刀流”にはマネーボールの壁
疲労困憊の大谷にとって、リアル二刀流での出場が予定される次回アスレチックス戦のマウンドは大きな壁になりそうだ。
アスレチックス打線は四球と長打狙いの「マネーボール」で有名。ビリー・ビーンGM(現球団副社長)が90年代半ばに導入したお家芸は健在で、相手投手に一球でも多く投げさせる待球も徹底されている。
ここまで48試合で、1打席あたりの球数3.99はリーグ5位。特に3番チャップマン(4.44)、4番オルソン(4.01)、5番カナ(4.34)の主力打者は揃って打席で粘りを見せている。クセ者が揃う打線はチーム打率.227こそリーグ13位にとどまっているものの、総本塁打68は断トツだ。
大谷のイニング数は12日のアストロズ戦の7回、球数は4月5日のホワイトソックス戦の92球が最多だ。26日からのレンジャーズ2連戦で打席に立ち続ければ、疲労がピークに達した状態で登板日を迎える可能性もある。
コンディショニング不安がささやかれる大谷にはアスレチックス打線の待球がボディーブローのように効くかもしれない。