著者のコラム一覧
松崎菊也戯作者

53年3月9日、大分県別府市生まれ。日大芸術学部放送学科卒業後は宇野重吉らが率いる「劇団民藝」に所属。その後はコントグループ「キモサベ社中」「キャラバン」を経て、88年にコントグループ「ニュースペーパー」を結成。リーダー兼脚本家として活躍した。98、99年にはTBSラジオ「松崎菊也のいかがなものか!」でパーソナリティーを務めた。現在も風刺エッセイや一人芝居を中心に活躍中。

陸上日本選手権のどこがワクワクしたんだ? 優勝しても五輪出場不可選手ゾロゾロ

公開日: 更新日:

 その100メートル世紀の戦いも多田クンというヒトと山県クンというヒトが参加標準記録を超えてたのでどうにか出られることになって、もしかしたら2種目同じ選手が代表になるのはなしね、みんなでシェアしましょという何だかよく分からない取り決めで桐生クンも復活で出られるかもしれないんだって。めでたいね……めでたい、ですか?

 彼らのタイム、せいぜい五輪本番で予選通過デコボコのタイムだろ。リレーしかメダル狙えないんなら、「五輪リレーメンバー決定選手権」とでもすりゃよかったのに。

 一生懸命周りが「世紀の戦い!」と盛り上げれば盛り上げるほど、どこか漂う「なんだかなあ?」感。

 JOC会長は「日本金メダル30個!」と騒がなくなった。目立つのは「安心安全でコロナに打ち勝ったことを証明する五輪!」と意味をよく考えないで唱え続ける総理と、メダリストにキスがしたいから会場で酒を売りたがってた女会長がボロ出すばかりで、さあ世紀の祭典が始まっても、ソ~レソレソレお祭りだぁぁ♪ と騒ぎたいかね?

「五輪って気分かよ」とみんな思ってるのに、

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