大谷翔平はメジャートップの33本塁打で折り返し タイトルのカギはインターリーグにあり
「打席に入ったときにすでに勝っているか、勝っていないか。ピッチャーと向かい合ったときに打てそうな気がする打席がどれくらいあるか。打てそうな気がして凡退するのと、打てなさそうな気がしてもヒットになるのとでは全然違う。僕は打ち損じているくらいの方がいいかなと思う」
大谷翔平(27)はかつて、日刊ゲンダイにこう言ったことがある。
打者は打席に入る以前にさまざまな準備をする。投手の持ち球、配球、特徴などをアタマに入れて打席に向かう。大谷はその時点で投手を攻略するイメージが出来上がっていれば投手に「勝った」ことになるのだろう。
エンゼルスでも試合前にはビデオルームにこもって相手投手の映像を入念にチェックしているそうだから、本塁打を量産する今季は「打席に入ったときに勝ったと思う」ケースが多いに違いない。
ここまでの本塁打はすべてア・リーグの投手から放ったもの。対戦の多いア・リーグの投手の持ち球や特徴はかなり把握している証しでもある。
そこへいくとナ・リーグの投手からは1本も打っていない。前半戦ではダイヤモンドバックス、ドジャース、ジャイアンツのナ・リーグ3球団と対戦。25打数7安打(.280)とそこそこ安打は打っているものの、本塁打はゼロ。メジャー通算でも対ナ・リーグの成績は128打数34安打の打率.266ながら、本塁打は4本にとどまっている。