エンゼルス大谷の前半戦“最後の難所”は雄星が投げないマリナーズ
メジャートップの32本塁打を放っているエンゼルス・大谷翔平(27)が、日本時間10日から敵地シアトルでマリナーズと前半戦最後の3連戦を行う。
花巻東高の先輩・菊池雄星(30=今季6勝4敗、防御率3.48)は登板しないが、マリナーズ投手陣は好調だ。チーム防御率4.46はリーグ8位とまずまず。菊池はリーグ7位の16発を浴びているものの、チーム被本塁打数は99。レイズ、アスレチックスと並び、ア・リーグ3番目の少なさだ。
大谷はマリナーズ戦を苦手にしており、今季は7試合で24打数3安打。打率.125、2本塁打4打点で、2018年からの通算40試合でも打率.207、8本塁打、23打点。風向きの関係から投手有利とされる敵地T-モバイル・パークに限れば、通算14試合計53打席で、3本塁打と球場の特性にも阻まれているのだ。
同8日のレッドソックス戦で32号を放ち、ヤンキース・松井が04年にマークした31本塁打の日本人最多本塁打記録を更新。好調キープも、28本塁打のブルージェイズ・ゲレーロJr.とは4本差だ。そのゲレーロは、きょうから今季10試合で5本塁打、打率.282と結果を残しているレイズとの3連戦が組まれており、前半戦最後のカードで大谷を猛追する可能性もある。
大谷は初選出のオールースター(同14日=コロラド州デンバー)で、前日の本塁打競争に参戦し、本番では投打の二刀流での出場が決まっている。苦手のマリナーズ投手陣を攻略し、主役が期待される球宴に弾みをつけられるか。