森保監督は「度胸なし」か「魂胆あり」か…W杯アジア最終予選メンバー発表サプライズなし
各5試合のDF中山雄太(24=ズヴォレ)、MF板倉滉(24=シャルケ)はA代表ではバックアップメンバーという位置付けで、サプライズ感に乏しい。
「堅実なキャラクターの森保監督らしい人選でした」と元サッカーダイジェスト編集長の六川亨氏がこう続ける。
「五輪の3位決定戦のメキシコ戦で、深い切り返しから左足でゴールを決めたMF三笘薫(24)が初招集されていたら、今回の代表メンバーに新鮮味をもたらしたでしょうが、ベルギー1部サンジロワーズに移籍したばかりとあって招集が困難だったようです」
五輪組からメンバー入りが期待された選手はもう一人いる。
「A代表レギュラーの遠藤航(28=シュツットガルト)とボランチでコンビを組んで五輪本大会で活躍したMF田中碧(22)にしても、ドイツ2部のデュッセルドルフに新天地を求めたばかり。三笘同様に招集しづらかったと思われます。W杯のアジア最終予選は、2次予選より厳しい戦いの連続となり、内容よりも結果が求められる。森保監督は<最強のA代表を組織して最終予選序盤でスタートダッシュを仕掛ける>ために、現実的でベストのメンバーを選んだのでしょう」(六川氏)
森保監督によれば、9月2日に大阪で対戦するオマーンは「情報の入手が難しい状況」。同7日に中国戦を行う中立地のカタールは、この日の気温が「40度」まで上がったという。サプライズより何より、確実に2勝を挙げて勝ち点6を奪えるメンバーを選んだようだ。