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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

日本ハム新監督の新庄剛志を語るなら、中村勝広は欠かせない

公開日: 更新日:

 結局、今年も我が阪神は優勝できなかった。僅差でヤクルトに優勝をさらわれた……といえば、やはり1992年を思い出す。マイク仲田、亀山努、新庄剛志らの活躍によって、暗黒時代ながら1年だけの確変を起こしたあの年。当時の私は高校生で、ヤクルトに敗れた阪神の結末にひどく悔しい思いをしたものだ。

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 そして、あの年の主役だった新庄剛志は今や49歳になって、来季から日本ハムの監督に就任するという。もちろん世間の皆さまと同じく、私も心の底から驚いている。

 古い阪神ファンによる定番ギャグに「代打・川藤、出さんかい!」とヤジったものの、本当に川藤幸三が代打で出てきたら「ほんまに出してどないすんねん!」とツッコむネタがある。なんだか新庄監督の就任もそんな感じで、私は「ほんまに監督にしてどないすんねん」と笑いながら言いたくなる。そのくせ、新庄監督がどんな采配をするのか、いや、全局面においてどんなことをやらかすのか、怖いもの見たさ的な興味は尽きない。

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