大谷「本塁打王と2ケタ勝利」に強敵出現? ア・リーグ西地区にWSのMVP“降臨”の可能性
1871年創設の老舗球団ブレーブスを26年ぶりの世界一に導いたのがホルヘ・ソレア外野手(29)だ。
日本時間3日のワールドシリーズ(WS)第6戦の三回、今シリーズ3発目となる飛距離約136メートルの場外3ランを放ってMVPに選ばれた。キューバ出身選手では1997年のリバン・ヘルナンデス投手(マーリンズ)以来、2人目の栄誉を手にした。
今年7月にロイヤルズから移籍したソレアは米中継局のインタビューに「今季序盤、調子の悪かった(打率.192)僕をトレードで獲得してくれたブレーブスには感謝している。最後に結果を残せてよかった」と、通訳を介して話した。
■19年ア・リーグ本塁打王
今季で契約が切れ、4日から5日間の独占交渉期間内にブ軍と合意しなければ正式にFAになる。ロイヤルズ時代の19年にはア・リーグ本塁打王(48本)を獲得した実績の持ち主。WSでの活躍から一躍、FA市場の目玉に浮上したソレアは来季、エンゼルス・大谷翔平(27)に立ちはだかるかもしれない。
エ軍の同地区のライバル球団が今オフ、ソレア獲得に動くからだ。中でも熱心なのがレンジャーズとマリナーズだという。
レ軍は今季途中、野手を放出して若返りを図ったが、外野手は手薄。現状、4番を任せられる強打者が不在のため、ソレアを主砲候補の1人として補強リストに入れたともっぱらだ。
マリナーズも外野でレギュラーが決まっているのは右翼のハニガー(30=今季打率.253、39本塁打、100打点)のみ。得点力不足解消(チーム打率.226=リーグ最下位、総得点697=同11位)の切り札としてキューバ人外野手の獲得に乗り出すという。
今季逃した本塁打王と2ケタ勝利を目指す大谷にとってWSのMVPは投打とも手ごわい相手になりそうだ。
菊池雄星は15億円の残留拒否しFA移籍を決断
今季の球宴に選出されたマリナーズ・菊池雄星(30)が自身に選択権のある来季の契約を破棄してFAになる。球団が日本時間4日発表した。
2019年にマリナーズに移籍した菊池の契約には21年シーズン終了後に、球団と本人双方に契約選択権が発生。この日までに球団側は4年6600万ドル(約75億2400万円)の契約延長を拒否。菊池には来季、1年1300万ドル(約14億8200万円)で残留する選択肢もあったが、FA移籍を決断した。