ロッテで引退する鳥谷敬に阪神復帰の目は? 2019年“ケンカ別れ”で残るシコリ
「拾ってくれたロッテならあるだろうが、阪神はどうかなあ」
OBがこう言ったのは、今季限りで現役を引退する鳥谷敬(40)のことだ。
鳥谷の今後については未定だが、いずれ指導者として現場に戻ってくることは間違いないだろう。冒頭のOBは「でも、鳥谷の立場とすれば、古巣復帰は厳しい」と見ている。
「2019年に阪神を退団する際、引退勧告した球団とケンカ別れみたいになった。球団は矢野監督と再契約し、来季もチームを託す。契約は複数年とか、単年とかいわれているが、阪神の監督の契約年数なんて、あってないに等しい。矢野監督が2、3年指揮を執ってバトンを渡すことになれば、その後は03、05年の優勝メンバーだった桧山(進次郎)や今岡(真訪)、05年の優勝に貢献した(藤川)球児あたりが有力候補です。特に球児は、星野(仙一)、和田(豊)の両元監督と、掛布(雅之)についで、4人目となる現場上がりの球団職員(スペシャルアシスタント)です。球団から大事にされ期待も大きい」
今のところ鳥谷の方も、阪神復帰は考えていないようだ。
今年1月、オリックスへ移籍した元同僚の能見と関西のテレビ番組に出演した際、質問コーナーで「将来タイガースに指導者として帰ってきたい」との質問には「×」をつけていた。
自由枠で取った鳥谷は実績十分の功労者
一方で、鳥谷の将来についてはこんな声もある。
「来年の阪神が序盤から低迷すれば矢野監督の途中交代もありうる。Bクラスで終われば解任は濃厚という話もある。3年後なら桧山や球児の監督はあっても、“緊急事態”なら岡田(彰布)や和田という監督経験者の再登板が考えられる。彼らにチームを再建してもらい、若い監督に引き継がせるのではないか。2度目の岡田政権となれば、早大の後輩で愛弟子の鳥谷をコーチとして招聘すると思う。退団の一件でわだかまりを持つ鳥谷が阪神に復帰するには、何かしらの“儀式”が必要です。岡田監督の下でコーチになれば、その問題はクリアできるし、監督の目も出てくる。そもそも自由枠で取った選手で実績十分の功労者ですからね」(在阪マスコミ関係者)
タテジマ指揮官の可能性はゼロではない。