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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

今年のワールドシリーズは父親に軍配…メジャー歴代「ファミリー対決」の人間模様

公開日: 更新日:

 今年のワールドシリーズを盛り上げるネタとしてメディアが盛んに取り上げたのは、ブレーブスのスニッカー監督と、その長男アストロズ・スニッカー打撃コーチによる親子対決だ。

 この2人には、メジャーでのプレー経験がなく、若くしてマイナーの指導者に転じ、育成能力の高さを買われてメジャーの監督、コーチに出世したという共通点がある。メディアは苦労人親子による大舞台での対決というトーンで報じたのだ。

 結果は4勝2敗でブレーブスが勝利。オールドスクール流の手堅い采配を見せた父に軍配が上がった。

 レギュラーシーズン大詰めの9月27日にはインディアンスのブラッドリー・ジマーが、1歳上の兄カイル・ジマー(ロイヤルズ)から特大アーチを放ってニュースになった。この2人は高校、大学時代に同じチームでプレーし、固い絆で結ばれていた。そのため試合後、弟ブラッドリーは、兄弟対決で本塁打が出るのはメジャー史上4人目の快挙だと知らされても笑顔はなく「複雑な心境だよ。できることなら同じチームでやりたいんだけどね」とコメントしている。

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