巨人は「日ハムの不良品回収業者」…大減俸でも中田翔1.5億円&西川獲得秒読みにファン猛反発

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中田翔の1.5億円は「破格過ぎる」と反応散々

 それでも、ネット上では「もらいすぎ」との声が大半である。

 7日、巨人中田翔(32)が都内の球団事務所で契約交渉に臨み、今季の3億4000万円から実に1億9000万円ダウンとなる1億5000万円でサイン。減額制限の40%を超える56%の大減俸に、「かなり落ちました。結果を残せていないので仕方がない」と神妙だったが、“90%減でも驚かない”“5000万円くらいで更改するかと思っていた”“あれで1.5億とは破格過ぎる”とファンの反応は散々だ。

「批判は当然でしょう」

 そう言って、巨人OBが続ける。

日本ハム在籍時の8月に同僚選手への暴行が発覚。無期限の出場停止処分を科されながら、たった9日後に巨人への無償トレードが決まり、処分も解除された。翌日にはもう一軍の試合に出場したわけですから、ファンが怒るのも無理はなかった。処分解除、移籍に関しては中田ではなく巨人と原監督の問題だが、結局、移籍後も34試合出場で打率.154の3本塁打。中田の加入が決定してからの巨人は53試合で14勝29敗10分け。リーグ3連覇を狙える位置にいながら、優勝争いの佳境に10連敗するなど、明らかにチームが狂った。OB連中の間でも、V逸の戦犯に原監督と中田を挙げる声が多かった。ファンもいまだ納得できないのでしょう」

 そこへ、今度は西川遥輝(29)も引き入れようというのだから、ファンからはまたも、“必要ない!”“大反対!”“巨人は日本ハムの不良品処理場ではない!”と猛反発が起きている。

2000年以降に巨人と日本ハムでトレード14度

 西川は日本ハムで4度の盗塁王を獲得した球界を代表するリードオフマンとはいえ、今季は打率.233。広い守備範囲に定評のあった中堅手としても肩の衰えが著しく、日本ハムは来季の契約提示を見送った。「ノンテンダー」と横文字を使えば聞こえはいいが、平たく言えば、「自由契約」、つまり、「戦力外」「クビ」である。

「今季年俸2億4000万円のスター選手がクビになって、安く契約できるからと巨人は飛びついたわけだ。今季の巨人は1番打者が固定できなかったのは確か。松原、吉川、丸らをとっかえひっかえして、10人を起用した。1番の固定は長年の課題といっても、西川の弱肩は外野手としては致命的なレベル。広い守備範囲と経験に基づくポジショニングは健在だが、それはセンターを守ってこそ生きる特長です」

 と、前出の巨人OBがこう続ける。

「センターには不動の丸がいて、現実的には西川はレフトでの起用になるのでしょうが、日本ハムで今季途中に移ったレフトでは、守備範囲もポジショニングも生きず、肩の弱さという弱点だけが露呈した。日本ハム関係者に言わせれば、性格的にも『プライドが高く若い選手の見本となるタイプではない』という。肩の衰え、性格……だから日本ハムは、チームの顔でもあった西川をあっさりと切った。中田だって例の暴力事件を起こす前から、日本ハムはトレードによる放出を模索していたと聞いている。そういう選手にダボハゼのごとく食いつくのだから、ファンから“日本ハムの不良品処理場”“廃品回収業者”と厳しく言われても仕方がないですよ」

 5年契約が切れた今オフ、巨人の契約延長方針をソデにし、自ら退団を選んだ陽岱鋼(34)にしても同じだ。2016年オフに日本ハムからFAで獲得。その時すでに、自慢の肩と脚力の衰えが指摘されていたにもかかわらず、巨人は5年総額15億円もの大金を積んだ。で、結局は今季までの5年間で100試合以上に出場したのは19年の1シーズンだけ。通算打率.258、24本塁打、97打点では、15億円もの大金をドブに捨てたようなものだ。ここ2年の一軍出場は38試合、7試合のみ。それでも毎年、3億円の年俸を払い続け、揚げ句の果てに契約が切れた途端にサヨウナラと逃げられた。

■戦力以上のマイナス

 巨人は2000年以降、日本ハムとの間で14度のトレードを行っているが、期待通りの活躍をした選手はほとんどいない。反対に放出した岡島秀樹、矢野謙次大田泰示らが優勝に貢献したり、レギュラーを獲得。貧乏くじを引かされてきたにもかかわらず、今また、その日本ハムをお払い箱になった西川に飛びつこうとしているのだ。

 来季の巨人の外野はレフトに西川、センターに丸佳浩(32)、ライトには7日に現状維持の2億円で契約更改したFA2年目の梶谷隆幸(33)と外様が占める可能性が大だ。今季135試合に出場して打率.274、12本塁打、37打点と飛躍のきっかけをつかんだ5年目の松原聖弥(26)、勝負強い石川慎吾(28)や機動力のある重信慎之介(28)らの若手・中堅は複雑だろう。彼らの芽を摘んでまで、果たして西川は必要なのか。

 ファンのシビアな反応がその答えである。

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