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山田隆道作家

1976年、大阪生まれ。早大卒。「虎がにじんだ夕暮れ」などの小説を執筆する他、プロ野球ファンが高じて「粘着!プロ野球むしかえしニュース」などの野球関連本も多数上梓。各種スポーツ番組のコメンテーターとしても活躍中。

プロ野球界で目下の最大の話題 新庄剛志監督の本当のところと落合博満の沈黙

公開日: 更新日:

 年が明けて2022年になった。目下のプロ野球界で最大の話題といえば、北海道日本ハムの新庄剛志新監督だろう。

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 虎党の私にとって、彼は暗黒時代と呼ばれた90年代の阪神の光であった。その超人的な身体能力と天賦の華を感じさせる派手なプレーは確かに魅力的だったが、その一方でどこか才能を持て余しているような、潜在能力が最後まで開花しきらなかったような、そんな煮え切らなさも感じていた。だけど、それもまた新庄剛志の不思議なスター性であった。

 昨年10月、日本ハムの監督に就任するというビッグサプライズが発表されて以降、新庄監督は精力的に話題を振りまいている。ファンとしてもっとも気になるのは、やはりあの常識破りの宇宙人がどんな野球をするのか、どんな観点で選手を見極め、どんな配置をするのか、どんな采配を振るのか、などといった点だが、今のところその全貌はまったくといっていいほど明らかになっていない。新庄監督がここまで発している施策の数々は、選手のモチベーションアップやファンサービス、プロ野球選手としての在り方など、いわば野球の周辺や見せ方に関する事柄ばかりで、肝心の本筋部分はキャンプが始まらないとわからないといった印象だ。

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