ミケルソンも“被害者”に…プロゴルファーを悩ます「飛びすぎ規制」さらに強化の可能性も
2022年米ツアーの幕開けは、現地6日から始まる「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」。
昨年のマスターズを制した松山英樹(29)は初日、同年の全米プロでメジャー最年長優勝したフィル・ミケルソン(51)と同組となった。
ミケルソンといえば、50歳を超えても47.5インチのドライバーで300ヤード超も飛ばすが、ルール変更により、今年からパターを除くクラブの長さは46インチ以下に制限された。
ゴルフルールを統括する英国ゴルフ協会と全米ゴルフ協会によれば、今回の変更は、プロの飛距離が毎年伸びることで「飛ばし屋」有利の傾向が強まることや、ゴルフ場のハザードが意味をなさなくなる点などを危惧してのこと。そのため「プロとトップアマの競技会にだけ適用することを推奨する」とのことだが、ゴルフライターの吉川英三郎氏は「規制が遅すぎる」とこう語る。
「用具の改良により2000年代に入るとプロの飛距離が急激に伸びた。例えば、マスターズ会場のように、資金が潤沢なコースは隣接地などを買収して各ホールのティーインググラウンドの位置を下げることもできるが、世界中のコースが対応できるわけではない。2008年に公式戦では高反発クラブの使用が禁止された。同時に、プロ・トップアマと一般アマの用具規則をはっきりとダブルスタンダードにするべきだったのです」