日ハムは奇襲の「セーフティーバント」ゼロ…佐々木朗希に真っ向勝負で勝利も拍子抜け
新庄監督(50)に拍子抜けした向きも多いのではないか。
というのも先日、報道陣から佐々木朗希の対処法を問われると、「誰もビビってないよ。楽しみでしかない」とした上で、「全員にセーフティー(バント)させます」と、なんらかの奇襲を仕掛けることをほのめかしていたからだ。
キャンプ中の練習試合では阪神の藤浪に対し、先頭から3者連続でセーフティーバント。開幕投手にドラフト8位ルーキーの北山を指名したり、打順やスタメンをとっかえひっかえしながら、時にはテレビ中継の解説者や評論家が首をひねるような“新庄流”で野球をやってきた。その根底には、選手の育成に加え、就任以降もたびたび口にする「日本ハムから新しい野球を広げたい」という思いがあるからだろう。
しかし、いざフタを開けると、この日は「新庄流」の采配は見られず。事前に言っていた「セーフティーバント」にしても、1打席を通して試みる選手はひとりもいなかった。結果として試合には勝ったものの、佐々木朗希との勝負に関していえば、安打はおろか四球すら選べずに完敗だ。