国際大会で相次ぐ「ロシア除外」強豪国の欠場はスポーツイベントを変えるのか

公開日: 更新日:

 社会学者でスポーツに詳しい現代社会総合研究所の松野弘所長は「集団主義的スポーツを個人主義に転換する時期に来ている」と、こう続ける。

「スポーツを金儲けに利用する最たる国が米国なら、政治利用するロシアは国家ぐるみで禁止薬物を使った。スポーツ最大のイベントである五輪は『平和の祭典』と呼ばれ、クーベルタンが人間の尊厳保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すためにスポーツを役立てようとしたが、政治権力やビジネスと強く結びついてしまった。五輪や国際大会は、国の代表選手がメダルを争うのではなく、選手個人が競い合えば政治とは無縁になる。米国選手のドーピング違反は過度の商業化が招いている。ロシアと事情は違えど、そこにも歯止めをかける必要がある」

 ロシア選手除外は国の責任が大きいとはいえ、スポーツイベントのあり方を変える契機となるか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末