南野拓実の仏1部モナコ移籍は正しい選択か? 地元メディアは「移籍金25億円お手頃価格」と歓迎
英プレミアのリバプール所属の日本代表FW南野拓実(27)の移籍問題が決着した。英公共放送BBCなどが「仏1部で昨季3位のモナコに移籍金25億円で移籍する」と一斉に報じたのである。
南野の昨季成績は公式戦24試合.10得点。FA杯とカップ戦優勝の原動力となった。しかし1月のコロンビア代表FWディアス加入でFW陣序列は下がり、シーズン終盤は出番が激減した。さらに今季終了後、黄金3トップの一角を占めるセネガル代表FWマネが、独1部バイエルン・ミュンヘンに移籍。するとクラブは電光石火の早業でウルグアイ代表FWヌニェスを移籍金140億円で獲得。これで来季も南野はカップ戦要員が確実となり、リバプールを離れることを決意したようだ。
南野の周辺では英のリーズやブライトン、伊のアタランタやラツィオ、仏のモナコやリヨンなどが移籍先として取り沙汰されていた。その中でモナコ行きを決断した南野の選択は○か?
「モナコの1トップを務めるフランス代表FWイェデルは、今季得点王争いでパリSGのFWエムバペに次いで2位に入った実力者。トップ下もこなせるドイツ代表FWフォラント、左サイドのディオプ、右サイドのバンデルソンと能力の高い選手がそろい、加入後すぐに定位置を奪うのは厳しいでしょう。それでもリバプール時代と比べたら、食い込めるチャンスは十二分にある。仏1部リーグは8月7日に開幕。南野はシーズン前合宿をこなして8、9月で出場機会をどんどん増やし、10月にはレギュラーに定着して好コンディションを維持しながら11月21日のカタールW杯開幕を迎えるーーというプランを現実的なものとしてとらえているはず。モナコ移籍は、ベストの選択と言っていい」(元ワールドサッカーグラフィック編集長・中山淳氏)
仏メディアのコメント欄には「お手頃価格の良い補強。技術もあって守備も怠らない。早く見たい」と歓迎コメントが目立っている。南野はメディカルチェックを受けた後、今週末にも正式にモナコ移籍が発表される。