馬場咲希は生ぬるい国内ツアーでは腕が鈍る! メジャーに勝ちたかったら海外に目を
「この先もずっとここ(米国)でプレーしたい」
女子アマチュアの世界最高峰の舞台「全米女子アマ」で、服部道子以来、37年ぶりに日本選手2人目の優勝を果たした馬場咲希(17)の第一声である。
36ホールのマッチプレーで行われたモネ・チャン(21・カナダ)との決勝では前半からリードを奪い、11&9の大差で破った。
175センチの長身から繰り出す馬場のドライバー飛距離は270ヤード。チャンを30ヤード近くオーバードライブし、正確にフェアウエーをとらえてじわじわとプレッシャーを与えて有利にゲームを進めていった。
そして勝負どころのパットを馬場が確実に決める迫力に、チャンが根負けという展開だった。
会場のチェンバーズベイGCは2007年開場の新しいゴルフ場だが、J・スピースが勝った15年「全米オープン」が開催されたリンクスタイプの難コースとしてよく知られる。
無数に点在するバンカー、波のようにうねるフェアウエーとグリーン、生い茂るラフなどで日本では想像もつかない難しさだ。それでも馬場は心地よさそうにプレーする表情が見えた。