PGAツアー事務方のカネ問題が明るみに…法人トップの高額報酬、ジェット機の個人利用など続々

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 そのほかにも、PGAツアーのエグゼクティブの退職金は800万ドル(約11.5億円)になり、2017年から20年までの4年間に支払われた年金額3200万ドル(約46億円)の半分以上が、ティム・フィンチェム前コミッショナーに支払われるなど、カネの使い道が明らかになっている。

 今ではLIVゴルフ招待の“広告塔”になったフィル・ミケルソンは今年初め、「PGAツアーは(事務方の)理事たちによって都合よく運営されている。ツアーは利益を目的としない団体であるはず。もっと選手に還元すべきだ」と発言して物議を醸し、多くのスポンサーを失い、PGAツアーから離れることになった。その時は悪者扱いされたミケルソンだが、「主張は正しかった」と支持する声が広がり始めている。

■大改革のワケは…

 PGAツアーは、LIVゴルフ招待に対抗して、今季から大改革を行っている。

 今季(22~23年シーズン)から既存12試合を格上げして、賞金総額2000万ドル、優勝賞金5億円を超える大会に変更。昨年から始まったプレーヤー・インパクト・プログラムも5000万ドルから1億ドルに増額するなど、PGAツアープロの顔色をうかがうものばかりだ。

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