イラン、エクアドル、チュニジアのW杯出場権ハク奪騒動でイタリアが大盛り上がりしたワケ
■ケチがついたイスラム圏2カ国
実はイタリアがW杯出場を夢見たのは、これが初めてじゃない。5月に代表選手が国籍詐称を疑われ、エクアドルに出場不可の可能性が出た。スポーツ仲裁裁判所が8日にエクアドルの出場を認める裁定を下したけど、「代わりはオレたちだ!」となんの根拠もなく盛り上がったのがイタリアだったんだ。
3つ目の国はチュニジアだ。
政府が同国の協会に干渉することにFIFAが腹を立て「改善しないなら国際大会参加を禁ずる」と通告したのだ。この時はFIFAからイタリア代表に「準備しておいて欲しい」と内々に連絡が来たという噂が流れ、やはりイタリア中がドキドキソワソワした。
もちろん、「彼らが出られなかった場合、代替出場国はアジアとアフリカだろう」という、まっとうな声もあがった。イランの代わりは、アジアもしくは大陸間プレーオフで最後まで残ったUAEかペルー。チュニジアの代わりは、アフリカのランキング上位(32位)のナイジェリアが妥当だろう。