広島1位・斉藤優汰 女手ひとつで育った特進クラス1位“超優等生”の伸びしろと弱点
入学式翌日から新型コロナウイルスの影響で高校は休校に。1カ月間登校できず、部活動も禁止になった。寮も一時的に出ることになったが自宅で自主練習に励み、体づくりを続けていたという。
■弱点は「優しすぎる性格」
ただ、その優しく生真面目な性格が、時にはアダとなることも。渡邊宏禎監督(54)はこう話す。
「おとなしくて真面目な性格。そのおとなしい性格が影響して、勝負勘というのが少し足りないところもあった。バッターに向かっていく気持ちとか、責任を感じすぎる部分があったので、『ひとりで野球をやってるんじゃない』というようなことはよく言ってきました。それはプロ入り後の課題でもあると思う。
未完成なので、広島カープには伸びしろを買っていただいたと思っています。もしかしたら、優しすぎるところは変えていかないといけない部分かもしれないですが、広島という地域の人から好感を持たれるような、息の長い選手になってほしい」
現役引退後も寮生活を続け、グラウンドで300メートル走20本など走り込みや体幹トレーニングに毎日精を出しているという。優等生の「伸びしろ」は広島でどこまで開花するか。