サッカー日本代表「PK3本失敗」は起こるべくして起こった…フィジカルトレーナーが見た敗因
平山氏が続ける。
「ボールは脚で蹴るが、そのための先行動作が上半身に出る。緊張して上半身に力が入っていると、体の切れが悪くなるだけでなく、どこに蹴るかという動きが事前に出やすい。また、移動にたけている狩猟民族の欧米人は背中の抗重力筋が強い。自分の体重を支え、前に倒れないように直立姿勢を保つ抗重力筋も日本人は、欧米人より弱い。上半身に力みがあると、蹴る前の先行動作が上半身に顕著に出る。クロアチアのGKに蹴る方向を読まれていたとしても不思議ではないし、実際、そのように見えました」
日本列島に悲鳴とため息が交錯したあのPK戦の“悲劇”は、起こるべくして起こったのだ。