阪神・青柳ら予備メンバー20人も戦力 侍J栗山監督「50人野球」に代表メンバーがピリピリ

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 去る23日、侍ジャパン栗山英樹監督(61)が阪神岡田彰布監督(65)と阪神の球団事務所で会談。その席上、栗山監督は岡田監督に対し、代表招集が確実となっている湯浅京己(23)と中野拓夢(26)の起用法とともに、青柳晃洋(29)と近本光司(28)を予備メンバー20人にリストアップしたことに理解を求めた。

 WBCでは30人の代表メンバーに加え、予備メンバーを登録できるという。合宿や大会期間中に故障者が出た際はもちろん、投手については準々決勝前と、米国での決勝ラウンド前に2人ずつの変更が可能。栗山監督が「50人くらいで戦う意識で臨みたい」と、昨オフにメッツへ移籍した千賀滉大(29)を決勝ラウンドから招集することを示唆したのはそのためだ。日本代表経験があるOBがこう言う。

「青柳や近本ら予備メンバーは、いつ声がかかってもいいように準備をしなければいけない。しかし、問題は野手よりも投手です。WBCでは縫い目の高さや表皮の材質など、日本の統一球と形状が異なるWBC公式球を使用する。このWBC球は日本の統一球よりもスライダーなど横回転の変化球は曲がりやすくなる一方で、フォークなど縦回転の変化球は落ちづらいといわれる。指先の感覚が慣れるまで時間を要するため、多くの代表投手が自主トレ期間中からWBC球を使って練習しているが、代表入りしても大会が終わるまでボールの扱いに苦慮し続ける選手さえいる。大会期間中にいきなり招集されても……というのがホンネではないか」

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