吉田正尚は侍J合流へ WBCで活躍すればするほど大きくなるボストンファンの重圧
吉田正尚(29=レッドソックス)が日本時間28日、侍ジャパン合流のためオープン戦を切り上げた。
オープン戦は3試合(大学生との練習試合含む)に出場し、6打数1安打1打点1得点3三振。27日のレイズ戦では右中間フェンス直撃の二塁打を放ち、長打力をアピールした。
吉田は2日に日本へ出発し、阪神、オリックスとの強化試合が行われる大阪で代表チームと合流する予定だが、WBCで活躍すればするほどレ軍の本拠地ボストンファンの重圧が増しそうだ。
レ軍はオフの補強で後手に回り、強打の遊撃手サンダー・ボガーツ(30)がパドレスにFA移籍。めぼしい補強は昨季のナ・リーグ最多セーブのケンリー・ジャンセン(35=前ブレーブス)くらいのもの。
消極的な補強に不満を抱く地元ファンは多く、1月に行われたファン感謝デーではジョン・ヘンリーオーナー、サム・ケネディ社長ら球団フロントがブーイングを浴びたという。
メジャーで一、二を争う熱狂的なファンの視線は5年約119億円の大型契約で入団した吉田にも向けられていて、開幕直前のWBCで活躍すれば、その期待はいっそう膨らむ。
コーラ監督は4番での起用を示唆するなど、ファンの期待をあおるかのような発言を繰り返しているだけに、吉田がレギュラーシーズンで期待を裏切れば、その反動は決して小さくない。