親会社「阪急」の“岡田推し”ピタリで株主総会は称賛ムードも…「阪神」は肩身が狭い
阪神・岡田彰布監督(65)も、まんざらでもない様子だったとか。
16日、阪神球団の親会社である阪急阪神ホールディングス(HD)の株主総会が開かれ、セ・リーグ首位を走るチームに、称賛の声が出た。
低迷時は大荒れになるのが常だが、今季は「まずは、阪神タイガースの監督に岡田さんを招へいしていただき、心から御礼申し上げます」と、議長を務めた角和夫会長に対して謝辞を述べる株主がいたほどだ。
岡田監督が今季、2008年以来2度目の監督に就任したのは、阪急サイドの意向があるといわれる。岡田監督は05年に優勝を果たした実績がある上に、球団のオーナー職は昨年、阪神電鉄から阪急電鉄へ“委譲”。角会長の“名代”として阪急阪神HDで社長を務めていた杉山オーナーが就任し、岡田体制の後ろ盾を築いた。
角会長と岡田監督は早大出身。以前から親交が深く、過去に3度監督を務め、1985年日本一を導いた重鎮OBの吉田義男氏が事実上の後見人と言われている。
オリックス監督(10~12年)を退任してから11年ぶりの現場復帰となったが、投手を中心とした守りの野球を軸に、開幕から15個(株主総会時点)の貯金を積み重ねている。