「オレが言えばルールも変わるかな?」原監督の傲慢にセ5球団反発…DH制却下で3年連続V逸
惨敗した直後だけに「教育的」といっても説得力はゼロ。あるセ球団関係者は「ソフトバンクに歯が立たなかったから」「カネがある巨人が有利になるからだろ?」と断固拒否の姿勢を打ち出したという。
この議論は再び巨人が日本シリーズでソフトバンクに4連敗を喫した20年オフにも火がついたものの、12月の理事会であえなく却下。なんと巨人を除くセの全5球団が反対したからだった。
他球団の幹部は「DH制導入に賛成の球団もあるはずだったが、5球団全てが『反対』と異を唱えたのは、原監督の物言いや巨人のやり方への抗議ともっぱら。他の球団が提案していたら、採用されていたかもしれません」と指摘する。
もしDH制が導入されていたら、巨人の時代が来たのだろうか……。原監督の失望は大きく、翌21年からBクラス2度を含む3年連続V逸で事実上の解任となった。
かつては巨人が逆指名ドラフトやFA制度の導入を主導してきた歴史がある。昨12日、正式に3年契約を結んだ阿部慎之助新監督に代わっても、巨人が影響力を取り戻すには時間がかかりそうである。 (つづく)