28年ロス五輪「野球・ソフト」復活…MLB“手のひら返し”で主力派遣の裏に巨額のTVマネー
国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インド・ムンバイで総会を開催し、2028年ロサンゼルス五輪の実施競技として、野球・ソフトボール、フラッグフットボールなど5競技の追加を決めた。
野球・ソフトボールは日本が金メダルを獲得した21年の東京五輪以来、2大会ぶりの復活となり、プロ・アマ一体となって連覇を目指すことになる。
ロス五輪の野球を巡っては、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のリカルド・フラッカリ会長が13日、米大リーグ(MLB)側から現役メジャーの主力選手の派遣を確約する文書を受け取ったと明かした。大リーグ選手会の合意も得ているという。
MLBはこれまで開催時期がシーズン中になることや、IОCによる肥大化した五輪運営、商業主義に反発。野球が実施された過去の大会では現役メジャーリーガーの出場を認めていない。
MLBのロブ・マンフレッドコミッショナーは一貫して、WBCを国際大会の最高峰と位置付け、「夏季五輪は我々のシーズン中に開催される。多くの選手を派遣するのにシーズンを中断するのは考えにくいことだ」との主張を変えなかった。