パリ五輪代表に勇気はあるか? 川内優輝が仕掛けた“大逃げ”は日本勢メダル獲り唯一の策
上位2人が2024年パリ五輪代表に決まるマラソングランドチャンピオンシップの男子は、思わぬ展開となった。130回目のフルマラソンとなる川内優輝(36)が号砲と同時に飛び出し、一時は2位集団に40秒以上の大差をつける“大逃げ”を敢行。35キロ過ぎに集団に吸収されるも、その後も粘りを見せ、2時間9分18秒の4位でゴールした。
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「半分ぐらいの選手は勇気がなくて私についていくのが怖かったのだと思う。半分はなめていたんですよ。あんなロートル選手は、どうせ落ちていくだろうとね」(川内)
雨中の川内で思い出すのは18年のボストンマラソンだ。気温3度、激しい冷雨と強風という悪条件の中、2時間15分58秒で優勝。06年にスタートした世界最高峰シリーズ「ワールド・マラソン・メジャーズ」における日本勢初制覇だった。