友成那智
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友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

大谷も選んだ後払い、寄付、旅行…超高給メジャーリーガーが腐心「節税策」あの手この手

公開日: 更新日:

 この分析は、州税がないという理由で、居住地を決める傾向があるメジャーリーガーに、すぐに理解されたようで、ドジャースと1年2350万ドルで合意したテオスカー・ヘルナンデスは球団に年俸の約4割を引退後に受け取りたいと申し出て了承された。

■州税ゼロの州に居住

 この年俸の後払いで異常に高いカリフォルニアの州税を免れるという手口は、最近始まったものだが、ヤンキースやメッツの選手の多くは、「州税+市税」をがっぽり取られるニューヨークに居住せず、州税がないフロリダに自宅を構えるのが一般的だった。

■チャリティー、寄付行為

 メジャーリーガーの中にはチャリティーや多額の寄付行為を行うことで節税しているケースもある。1億ドル規模の長期契約をしている金満選手の多くは、奥さんを理事長に据えてチャリティー基金や慈善団体を運営している。その中にはアフリカのザンビアで学校の建設と運営を行っているクレイトン・カーショーのように、節税対策を通り越して慈善活動にのめり込んでいる選手もいる。

 最近はオフになると夫婦でヨーロッパに旅行するメジャーリーガーが増えているが、これも「必要経費」と認められるからだ。旅行代は必要経費として連邦税から控除される。現在の民主党政権では連邦税が39%台になるので、少しでも節税しようという気持ちになるようだ。

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