大谷も選んだ後払い、寄付、旅行…超高給メジャーリーガーが腐心「節税策」あの手この手
この分析は、州税がないという理由で、居住地を決める傾向があるメジャーリーガーに、すぐに理解されたようで、ドジャースと1年2350万ドルで合意したテオスカー・ヘルナンデスは球団に年俸の約4割を引退後に受け取りたいと申し出て了承された。
■州税ゼロの州に居住
この年俸の後払いで異常に高いカリフォルニアの州税を免れるという手口は、最近始まったものだが、ヤンキースやメッツの選手の多くは、「州税+市税」をがっぽり取られるニューヨークに居住せず、州税がないフロリダに自宅を構えるのが一般的だった。
■チャリティー、寄付行為
メジャーリーガーの中にはチャリティーや多額の寄付行為を行うことで節税しているケースもある。1億ドル規模の長期契約をしている金満選手の多くは、奥さんを理事長に据えてチャリティー基金や慈善団体を運営している。その中にはアフリカのザンビアで学校の建設と運営を行っているクレイトン・カーショーのように、節税対策を通り越して慈善活動にのめり込んでいる選手もいる。
最近はオフになると夫婦でヨーロッパに旅行するメジャーリーガーが増えているが、これも「必要経費」と認められるからだ。旅行代は必要経費として連邦税から控除される。現在の民主党政権では連邦税が39%台になるので、少しでも節税しようという気持ちになるようだ。