大谷も選んだ後払い、寄付、旅行…超高給メジャーリーガーが腐心「節税策」あの手この手
今オフは2人の日本人選手がメガディールを手にした。
ドジャースと契約した大谷翔平(10年7億ドル=約1008億円)と山本由伸(12年3億2500万ドル=約468億円)だ。
大谷や山本のような超高給取り選手は節税に努めるのが一般的だ。
■年俸の一部後払い
大谷は7億ドルのうち、6億8000万ドルは2034年から後払いで受け取る。
7億ドルを通常の支払いで受け取った場合、ドジャースは補強に十分なカネを回せなくなるので、自分の年俸の受け取りを後回しにして、球団に補強予算をしっかり確保してもらいたい、という大谷の思いからきている。
後払いはすべて無利子なので、貨幣価値の目減り分を差し引くと大谷が34年から受け取るカネは現在の価値の66%程度になる。
しかし、悪いことだけではないようだ。先日、米国のメディアに大谷はこの後払い契約で最大9800万ドル(約141億円)得することになる、という記事が出た。もし大谷が10年契約が終わる33年限りで引退し州税のないフロリダやシアトルに居住すれば、6億8000万ドルをすべて「引退所得」扱いにできるので14.4%というカリフォルニアの高い州税を回避できるというのだ。