横綱・照ノ富士は宇良“秒殺”で白星発進も…腰に爆弾抱え「速攻相撲」が命綱に
ただでさえ昨年は5場所を休場し、うち4回が全休。腰の手術をすれば、これまで以上の長期休場を強いられるため、だましだましやっていくしかないのが実情だ。
「宇良戦は慎重な相撲を想定していたようですが、今後は終盤まで速攻相撲を心掛けないと、体がもちませんよ。実力では今の土俵でも頭ひとつ抜けているから、長丁場でも勝てるでしょう。ただ、長い相撲が続くと場所中盤あたりで腰が悲鳴を上げかねない。義務である毎日の横綱土俵入りも足腰に負担をかける。いかに短時間で患部にダメージを蓄積させずに勝てるか。負けが込むようならそれこそ進退問題になりますから」(角界OB)
取組前の支度部屋では同郷の玉鷲にモンゴル語で声をかけて笑わせると、大関霧島とはダンベルで筋トレをしながら、やはりモンゴル語で上機嫌で談笑。久々の本場所で気分が高揚していたのか、それとも稽古が順調だったがゆえの余裕か……。
初日の怪力無双も、油断は禁物である。